1弾・8話 オスカード市の姉妹


 マルティナ号はオスカード市に向かう途中、一行は小村で宿泊することになった。マルティナ号の移動のさなか、空は嵐に見舞われ豪雨と強風の中では危ないと察して、途中の小村で嵐がやむまで待機することにしたのだった。マルティナ号は村長の許可をもらって空き地に停泊させ、稜加たちは村の宿屋で避難し、宿屋の食堂で食事をとっていた。

「ごめんなさいね、エドマンド。折角仲間になってくれたのに、一日目で悪天候に見舞われちゃって……」

 イルゼーラがエドマンドに言った。

「いえ、いいんですよ。ぼくが姫さまに『仲間になって』と言われた時、すっかり慣れた工房から別の場所に変わることに動揺してたんですよ」

 エドマンドは答える。

「エドマンドも救い手の証を持っていたとはいえ、すでに精霊と合体できていたことには安堵したがな」

 サヴェリオがコーヒーをすすりながら言うと、ラッションが答えてくる。

「まぁ、おれとエドマンドが合体できるようになったのは、二年前に親方たちがマナピースの採掘場の事故に遭ったために、おれたちの心がシンクロしたからなんだよな。あの時は驚いたけど」

「そうだったんですのね」

 アレサナが納得すると、デコリが稜加を横目で覗いてみる。稜加はちまちま食べながらぼんやりしていた。

(エルザミーナの世界に来てから六日目か……。お父さんたちや学校のみんなは、事故に遭いそうになって行方不明になったわたしのこと、どう思っているんだろうか)

 いつの間にか日にちが経っていたことで、こう考えていた。

「稜加、みんなもう食べ終わるから。明日も早いし、」

 デコリが稜加を呼んできたので、稜加はゆで卵がのどに詰まりそうになって、落ち着きを払ってデコリに稜加は今の状況に戻ってきて、答える。

「そ、そうだったね……」

 食堂での食事を終えると共同浴場で疲れと汚れを落とし、寝室で寝入った。


 稜加たちがオスカード市に行く途中の小村の宿屋で一泊している中、嵐は止み明け方に雲が消えて太陽が姿を現す。村の木々や草、畑の作物に雨露がたくさんついていたが、乱れてはいなかった。

 マルティナ号はオスカード市のある西の方角に向かって飛んでいく。

(最後の仲間は男か女か。優しいか厳しいか)

 稜加はマルティナ号の窓の景色を眺めながら最後の仲間を想像していた。窓の景色は首長鳥の群れや大小の雲、畑と草原の多い地帯から黄色や茶色や灰色などの建物が見える景色に変わっていった。

「あれがオスカード市だ。レザーリンド王国の近代都市に入る地域だ」

 サヴェリオが操縦しながらみんなに教える。ただジーナやエドマンドの時と違って、マルティナ号は公共の飛行場に着陸させた。飛行場は機体も色も異なる飛行機が何台も停められており、中にはクジラのような飛行船もあった。公共飛行場を利用するには利用手形もしくは出発先の地域で買った利用券が必要で、稜加たちの場合はアレスティア侯爵が利用手形を出してくれていた。

 入退場門の女性警備員が稜加一行の利用手形を読んで、町の入場を許可する。

 オスカード市の光景は、建物や町の地面は灰色や黄色や茶色や黒の石ブロックを使い、稜加の世界でいうとこのモダン的な外観だった。町の外灯も黒い支柱にホタルブクロのようなランプ、建物は三階建てから七階建てが多く、一階と二階を店や事務所にしている建物もあった。町の住民も仕立ての良いスーツやワンピース、犬や鹿の頭のような自動車が走り、何より地面のレールに沿って走る路面鉄道が稜加の目に引いた。自動車は炎のマナブロックで動き、鉄道は雷のマナブロックで動いていた。

「オスカード市に着いたのはいいけれど、仲間はどこにいるのやら」 

サヴェリオが呟くと稜加たちは虹色のマナピースを出して、マナピースが映し出してくる幻影を目にする。幻影は一軒の四階建てビルが映し出されていた。縦長の四階建てビルの並ぶ町で、黄色いブロックに窓が横に三つある建物で、ビルの出入口の上にはヴェステ文字でこう書かれていた。

『ウォーレス=インテリア株式会社』。

「最後の仲間は会社のお嬢様かぁ……」

 最後の仲間のいる場所を知って稜加が言った。


 ウォーレス=インテリアは稜加たちが着いたオスカード市の東門前から路面列車で二十分ほど乗った先の場所にあった。ただし都会は増税のため、路面列車の料金が一年前より高く、稜加たちは歩いてウォーレス=インテリアまで歩いていったのだった。東門の町とは違った趣の町は隣り合ったビルが並列し、運河もある地域であった。運河の幅は広く水のマナブロックで動く小型の船が何そうも泳いでおり、荷物を運んでいたり、客人を乗せていたりとたゆたう光景であった。

 黄色いブロック壁のビル『ウォーレス=インテリア株式会社』は見つかった。幻影で見た時は大したことなさそうだと持っていたが、間近で見てみると横は十メートル以上はあり、縦は三倍はありそうだった。

「じゃ、入るわよ」

 イルゼーラが出入口の観音開きの扉をノックした。

「どちら様ですか?」

 扉の向こうから若い女性の声がしてきたので、イルゼーラ以外の面々はどうやって返事しようかアタフタしだした。

「え、ええ〜と、あの〜、その〜」

 イルゼーラ自体も慌てはしなかったが、どうしたらいいかとどまってしまうも、通りがかってきた少女が一同に話しかけてくる。

「どうかしましたか?」

 一同が振り向くと、藍色の内巻きカールヘアに丸眼鏡に色白の顔に背が高めでほっそりした体格に、ベージュとクリーム色のワンピースを着た少女がいた。

「あ、あの、わたしたちは決して怪しい者では……」

 ジーナが狼狽えると、サヴェリオが突っ込んできた。

「バカ! そんなことを言ったらかえって怪しまれる……」

 すると少女はイルゼーラとアレサナを目にして、口にした。

「あ、あなたはイルゼーラさまと王家仕えの精霊、アレサナでは?」

 少女に訊かれてイルゼーラとアレサナは落ち着きながらも不安げのある返事をする。

「ええ、そうよ。あなたはもしかして、ここのお嬢さん?」

「はい。ウルスラ=ウォーレスといいます」


 稜加たちはウルスラの手引きで彼女の祖父が社長を務めるウォーレス=インテリア株式会社に入れることが出来た。ウォーレス=インテリアは町中の会社で商品の受け取りや他企業との取引を行い、商品は別の町にある工場で生産され、完成した商品は注文した客に送ったり、店舗で展示する仕組みになっていた。ウォーレス=インテリアは社長の他、社長の娘であるウルスラの母が副社長、ウルスラの父が工場長を務めていた。社長室は三階にあり、背もたれ付きの椅子に座る老人がイルゼーラと稜加とサヴェリオを迎え、ジーナとエドマンドとその精霊は二階の客室で待つことになった。

「イルゼーラさま、よく来てくださって。わしがマッテオ=ウォーレスです」

 白髪の禿げ頭に鷲鼻、黄褐色のつり上がりの目に大きな口は怖かったけど、マッテオ社長はイルゼーラに恭しくあいさつする。

「はじめまして。ウォーレス社長。後ろにいるのは従兄弟のサヴェリオ、それから稜加とデコリといいます」

「は、初めまして。一ノ瀬稜加です」

「サヴェリオ=アレスティアです」

「精霊のデコリです」

 稜加とサヴェリオとデコリもマッテオ社長にあいさつする。

「わしにはわかっております。姫さまがここに来た理由を。その稜加という娘が異世界の人間で、エルザミーナの世界に現れた災厄を払ってくれる救い手だということを」

「確かに。稜加は異世界の人間です。でもエルザミーナの世界の人間であるあなたが何故そんなに詳しいのですか?」

 イルゼーラが尋ねてくると、マッテオ社長は語り出す。

「実は五十五年くらい前に、わしが住んでいた国――レザーリンド王国とは別の国に災厄が訪れた。その災厄を払ってくれたのが、天から降りし金の光に選ばれた五人の若者で、その一人が異世界からの娘じゃった。その娘の名は確か……菅生(すがう)利恵子(りえこ)」

 その名前を聞いて稜加はハッとなって、つい興奮してしまう。

「そ、それ、わたしの祖母です! わたしが十歳の時に亡くなってしまったけど」

 稜加がマッテオ社長の話を聞いて乗り出す。

「そうか。お前さんが利恵子の孫か……。理恵子は仲間と共に災厄を払った後は、自分の世界に戻っていった。じゃが、今から七年前に金の光がわしらの住んでいる町に降ってきて、わしの家の庭にマナピースが転がっておった。確か色は……」

「これですか?」

 イルゼーラは自分の〈フュージョナル〉のマナピースをマッテオ社長に見せる。

「そうそう。それじゃ、このマナピースはわしの家に保管されている。選ばれたのはわしや娘夫婦ではなく、わしの孫のことじゃないかと思う」

「あっ。もしかして、さっきのウルスラって子が……」

 稜加は思い出す。ウルスラは稜加たちを社長と会わせた後に帰っていったが。

「わしの家の場所の地図と紹介状をやろう。わしも娘夫婦も昼間は家にいなくて家政婦のベルンが家の番をしているからな。ベルンに紹介状を見せれば入れてくれるじゃろう」

「ありがとうございます、わざわざと」

 イルゼーラはマッテオ社長に礼を言った。


 稜加たちはウォーレス=インテリアを後にして、路面列車で十分ある場所のウォーレス家まで向かっていった。ビル街から歩きなら二十分の住宅地は花のような彫のブロックが敷き詰められ、色も形も異なる一戸建ての家が並んでいた。ウォーレス邸はその中の一角にあり、藍色の方長型の屋根にサンドイエローのブロック壁で、二階建てで玄関の上にバルコニーのある家で庭も広く芝生と噴水とチューリップのような赤・白・黄色の花が咲く花壇があった。

「はー、ここが社長さんの家かぁ」

 ジーナがウォーレス邸を目にして呟く。

「わたしの住んでいる地域でも、こういう家があるけどね」

 稜加も自分の世界の家について語っていると、イルゼーラが呼び鈴を鳴らす。リンゴーン、という音と共に屋敷から三十代前半の大柄な女性が出てくる。女性はベージュの髪をカールショートにして青緑色の眼、白いエプロンの下はシンプルなシャツとスカートの服装であった。

「どちら様で?」

 女性はアーモンド形の眼を見つめさせて、稜加たちに尋ねてきた。

「あのう、わたしたちはウォーレス社長の紹介状を持っていて、あなたに渡すように言われました」

 イルゼーラは女性にこう言うと、女性は玄関から出てきて封筒を手にすると開封して紹介状を目に通す。

「わかりました。あなたはイルゼーラ姫だったんですね。社長の手引きもあったのなら尚更です。ご案内いたします」

「ありがとうございます」


 イルゼーラから紹介状を受け取った女性は家政婦のベルンだった。ウォーレス邸は壁も床のじゅうたんも綺麗でヒビもシミも埃もない。家具もアンティークのようなのが多く、客間に案内された稜加たちはそこにやってくる。美しい彫の窓枠に、レースと花柄のカーテン、ソファーも三種あってベルベット材のようで、天井のシャンデリアもユリ型のランプで、また映像板が壁にかけられていた。

「みなさん、ようこそ。わたしがウルスラ=ウォーレスです」

 稜加たちを祖父の会社に入れてくれた丸眼鏡の少女、ウルスラが客間に入ってくる。またウルスラは精霊を連れてきていた。その精霊は三等身で黄色い眼に噴水型の帽子に流水を思わせる青いドレスを身につけていた。

「この子はウォーレス家を代々守護しているフォントよ」

「フォ、フォントです。初めまして」

 フォントはもじもじしながら稜加たちや他の精霊にあいさつする。

「皆さん、わざわざおでまししてくださって。さぁ、お茶をどうぞ」

 ベルンがティーポットとソーサー付きカップを乗せたワゴンを運んでくる。ポットは白磁器で青や黄色の花の絵付けが施されていた。ベルンがお茶をカップに注ぎ、稜加たちはカップに口をつけた時だった。

「うっ、何これ? 辛い!」

 ジーナが茶を口にした時、むせてわめいた。稜加やイルゼーラたちもむせて喉を押さえて、ウルスラは気づいた。

「これ、粉辛子が入っているわ! さてはあの子の仕業ね!」

「あ、あの子って?」

 エドマンドが訊いてくると、ウルスラが答える。

「妹のパシフィシェルよ。あの子いっつも、人を困らせるようなことをしてきて……。ベルンさん、急いで水を持ってきて」

 ベルンはウルスラに言われて客間から飛び出し、粉辛子入りの茶を飲んでむせているサヴェリオは客間の出入口近くの陰から覗いている女の子を目にした。

「お、お前か。こんないたずらをしたのは……」

 すると女の子は仕置きを受ける前に逃げてしまった。その後、ベルンが水差しを持ってきてくれたので、稜加たちののどの痛みは治まった。

「ウルスラ、あなたの妹って、どういう子なの」

 イルゼーラがウルスラに訊くと、ウルスラは困り顔しつつも説明する。

「パシフィシェルは三つ下の妹で、両親と祖父が仕事に手がかかっているのか、いたずらや我侭をよく起こすのよ」

「あたしだって妹と弟が二人ずついるけど、おっかさんやあたしの言うことには従っているけど」

 ジーナがそう言ってくると、ウルスラはそうではないという顔をする。

「家がインテリアの会社で裕福なのに、姉も両親も家政婦も祖父もいるってのに、何が不満なんだろうね」

 エドマンドが恵まれまくっているパシフィシェルの境遇を見て意見を述べる。

「でもパシフィシェル嬢さまは勉強の方は平均で人望もそこそこですが、本当は良い子なんですよ」

 ベルンが普段のパシフィシェルの評価をみんなに教えた。

「同じ姉妹でも才覚や外見に差が出ると、そうなるもんか?」

 サヴェリオが呟いた後、イルゼーラがウルスラに聞いた。

「そうだわ。ウルスラ、あなたの一族が持っているというマナピースは?」

「ああ、それですか。その中に」

 ウルスラは自分のスカートのポケットから掌より大きめの小箱を出す。その小箱はべっ甲材で箱だけでも価値がありそうだった。鍵穴の代わりにマナピースに反応する仕組みになっており、ウルスラが黄色に火花の浮彫のマナピースを使って箱を開けた。箱に磁石が入っており、雷系のマナピースで開閉できる仕組みになっていた。べっ甲の箱の中には虹色のマナピースが入っていた。

「確かに〈フュージョナル〉のマナピースだわ。ウォーレス社長の言っていたことは本当だったんだわ」

 イルゼーラがマナピースを目にして確かめると、サヴェリオが腕を組みながら嬉々となる。

「まぁ、これで災厄を打ち払う救い手が五人そろったってことだ。これでガラシャ女王から王位を奪い返して、イルゼーラが女王になってレザーリンド王国がいい国になるだろう」

 ここでジーナとエドマンドがあることに気づいた。

「でもおかしくない? あたしやエドマンドの時はマナピースが輝いてたよ。だけど、ウルスラが仲間であるのなら、マナピースが反応するのに」

「そういえばそうだ」

 二人の台詞を聞いてデコリたち精霊もフォントを見つめた。

「わ、わたしはウルスラとシンクロしてる……のに、いつまで経っても合体できないの」

 フォントが気弱そうにデコリたちに言うと、稜加はあることに気づいてウルスラからフォントとマナピースを取り上げると、客間を飛び出した。

「ちょっと、稜加。いきなり何を……」

 その様子を見て一同は驚き、イルゼーラが稜加を止めようとするも、稜加はパシフィシェルの部屋へ向かっていった。


 パシフィシェルの部屋は二階の東側にあり、レモン色の壁紙にえんじ色のじゅうたん、天井に照明、家具は白を基調としたものが多く、カーテンはサックスブルーで、ベッドの天蓋も同じ色だった。パシフィシェルは机に座ってパールビーズをテグスに通してネックレスを作っている最中だった。コンコン、とノック音がしたが、パシフィシェルは無視した。

「パフィー、わたしはフォントよ。お客さんも来てるの。入れてちょうだい」

 パシフィシェルは尋ねてきたのが姉やベルンではないと知ると、ドアを開いた。パシフィシェルは入ってきたのがフォントだけでなく、見知らぬ少女もいることにギョッとなった。

「あ、初めまして、パシフィシェルちゃん。わたしは一ノ瀬稜加。あの、あなたに聞きたいことがあるんだけど……」

 パシフィシェルは首をかしげつつも、稜加の言葉に従うことにした。パシフィシェルは藍色のセミロングの髪を垂らし、黄褐色のつり上がった眼はマッテオ社長に似ていて黄色がかった丸顔、背は稜加より低く黄色のワンピースと藍色のベストで稜加より幼かった。

「パシフィシェルは長いからパフィーでいいよ。稜加ちゃんって、名前からして異世界の人間なんでしょ?」

「そうよ。しかもエルザミーナの世界の災厄を打ち払うためにここに来て、精霊のデコリと合体できるの」

 稜加はパフィーに自分がエルザミーナの世界に召喚されたことを話す。

「わたしたち、パフィーのお姉さんのウルスラが最後の仲間だと思っていた。仲間なら〈フュージョナル〉のマナピースが光るんだけど、そうじゃなかった」

 稜加の話を聞いてパフィーは何のことかと眉をひそめる。

「もしかしたら仲間になるのはパフィーなんじゃないか、って」

 それを聞いてパフィーは呆れたように笑って返事をする。

「冗談はよしてよ。わたしが最後の仲間? お姉ちゃんと違ってそこまで美人でもなく賢くもないわたしが? パパもママもおじいちゃんも、昔からお姉ちゃんが救い手になる、と信じてきたというのに」

「パフィー、そんなこと言わないで。あなただって努力家で頑張り屋じゃない」

 フォントがパフィーをなだめた。

(ああ、そうか。この子はお姉さんにコンプレックスを持ってたから、いたずらや我侭を起こしてたのか)

 稜加はパフィーが姉と違うことにコンプレックスを抱いていたからこそ、茶に粉辛子を入れていたことに気づいた。

「パフィー、わたしだって要領のいい弟と甘えの強い妹がいるけど、この子たちの特徴だって理解していたのよ。パフィーはパフィー、ウルスラはウルスラって考えれば気楽になれるんじゃないの」

 稜加の言葉を聞いてパフィーは沈黙する。その時、デコリが凄い勢いで稜加の元へやって来たのだった。

「稜加、大変だよ! この近くで魔変人形が現れて、暴れてるって! イルゼーラたちは先に行ったよ!」

「えっ、ここにも? じゃあ急いでいかないと!」

 稜加はデコリと共にパフィーの部屋を出ていって、魔変人形のいる場所へ駆け出していき、その様子をフォントとパフィーが見つめていた。